風邪に効くゆず茶について

ゆず茶は日本でもだんだんと認知度も高まってきていますね。
今回はゆず茶の原料である「ゆず」についてお話しします。

ゆずは柑橘系の代表的な果物で、元々の原産地は中国の揚子江の上流なのですが、朝鮮半島を経由して日本に伝わってきました。ゆずの皮のごつごつしている見た目から「鬼橙」や「鬼ゆず」などのちょっと怖そうな名前の品種があるくらい、柚子の皮の部分はミカンなどと比べるととてもゴツゴツしています。その分柑橘系の中でも耐寒性に優れ、岩手の東北地方から南国宮崎まで、広い範囲で栽培されています。大阪・京都・高知などがゆずの名産地として有名ですね。

ゆずが日本に渡来してきたのは、奈良時代の書物「続日本紀」に登場しています。続日本記の中に、ゆずを引き合いにして、都に落ちた隕石の大きさを綴っている場面があります。奈良時代に京都の周りでゆずが栽培されていたことをうかがわせる記述です。江戸時代のお料理の書物にはゆずを搾って酢の代わりに使うという記述があります。昔も今もゆずは日本の食卓にかかせないものになっていっています。

ゆずには栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンC、カルシウム、ミネラル、鉄分など。特に果実より皮の部分に栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンCは果汁と比較して4倍も含まれていますし、ビタミンCはコラーゲンを作るはたらきがありますので、美肌効果があります。さらに、ビタミンCは風邪予防に効果があることでも知られています。
ゆず茶はゆずの皮がふんだんに入っていますので、美味しくいただきながら風邪の予防や美肌効果と健康にとてもよいお茶です。是非、毎日のお茶としてお召し上がりください。