ゆずのお菓子・柚餅子(ゆべし)

ゆずを使った珍しい地方のお菓子をご紹介します。
柚餅子と書いて「ゆべし」と読みます。ちょっと聞き慣れない呼び名ですがご存じでしたか。東北地方にある黒い胡桃餅(くるみもち)を連想する方もいらっしゃると思います。柚餅子(ゆべし)は、ゆずを使った保存食のことをいいます。

柚餅子(ゆべし)の作り方は、晩秋から冬にかけて収穫したゆずをゆずの中身をくりぬいて、米粉などをいれて蒸し、数カ月間乾燥させると柚餅子(ゆべし)の出来上がりです。

焦げ茶色になった柚餅子(ゆべし)を口に含むと、軟らかな歯ごたえとともにユズの香りがほんのりと広がります。お茶菓子やお酒のおつまみにぴったりですね。本来は保存食として作られたものですので、長期保存が可能です。主に石川県や信州地方などで作られています。

柚餅子(ゆべし)の逸品を2つほどご紹介します。


長野県の天龍村柚餅子生産組合の柚餅子です。
長野県の天龍村にある柚餅子生産組合ので作られている柚餅子(ゆべし)は、地区の生活改善グループの主婦の方々が柚子が橙に色づく12月になると、「柚餅子」づくりを行っています。柚子の中身をくり抜き、その中に味噌、胡麻、胡桃などを詰め込み、添加物を一切使わずに蒸した後、自然乾燥で何ヶ月もかけて一つ一つを丹念に仕上げた、おばあちゃん達が手作りで作った独特の風味と香りがある珍味です。
柚餅子(ゆべし) 600円~800円
天龍村内販売店
ふれあいステーション龍泉閣 TEL 0260-32-1088
おきよめの湯 特産品販売所 TEL 0260-32-3311
お問合せ 天龍村柚餅子生産者組合 電話 0260-32-3470



つづいて石川県の柚餅子総本家中浦屋の丸柚餅子です。
朝市で知られる輪島の朝市通りに面したところに柚餅子総本家の中浦屋があります。明治43年創業の老舗で、丸ゆべしは、秋に収穫される旬の柚子の中身を取り去り、その中に餅米と秘伝の材料を調合し練りあげて詰め、それを何度も蒸して約4ヶ月間天然乾燥させる、という古くからの製法で一つ一つ丹念につくられる、まさに手づくりの銘菓です。

丸柚餅子 化粧箱(1個入) 1000円
石川県輪島市河井町わいち4部97番地
TEL0768-22-0131
FAX0768-22-8610

この他にも地方によって特色のある柚餅子が作られています。
色々な柚餅子を各地からお取り寄せしてみて、食べ比べてみるのもよいですね。